カナダ・ケベック州モントリオール在住の移民生活の雑記ブログです。

2020年1月24日金曜日

ケベック州でのフランス語事情

ケベック州で一番大事なことがフランス語です。

宗教と言っても過言じゃないです。

ケベック州のどの業界でも人手不足で、どんなに他の州にいる英語圏、又は多国籍の移民の中に超優秀な人がいても、フランス語が話せないと仕事に付けません。

遡ること、1976年、パルティ・ケベコワが初当選しました。

翌年、党はフランス語憲章を導入した。

法案101の目的は、フランス語をケベック州の一般的に使用される言語にすることでした。

これにより、より多くのフランコフォンが州内の管理職を引き受けられるようにすることが期待されていました。

簡単に言うと、フランス語の言語壁というか結界で、フランコフォンが支配層にアクセスしやすくするためです。

私が2006年に来てから、英語話者の行く学校が目に見えるように減っています。

移民に対してフランス語のレベルを中級の上を要求しています。

でも、市民は実際に仕事で英語を要求されますから、ケベック州の教育システムの英語教育は閉鎖的ではありますが、四方八方英語圏の州に囲まれ、米国と隣接しているせいか、地政学的にも英語に慣れている人は多いです。

家でテレビをつければ子供のころから英語の番組をまぐれで見ています。

その辺にゴロゴロと転がっている商品は全部バイリンガルでサブリミナル的に英語を無意識に読んでいます。

英語圏の文化はフランコフォンの若い層を惹きつけますから、英語の歌でも2,3歌えば文法構造や単語等は日本語対ロマンス諸語ほど違いがないので、覚えるのも早いです。

それがケベック州に大変不都合なことで、ランゲージポリスというのが存在します。

フランス語のケベック委員会(OQLF)と言う1961年に州で設立された公的組織です。

ここはカナダであり、ケベック州は憲法および連邦レベルで正式にバイリンガルですが、地方の機関で使用できるのはフランス語のみです。

本当に厄介な州だといつも思っている私ですが、仕方がないです。

日本はケベック州のように法令によって公用語を規定していなくても、歴史が長く文化が非常に強いので、どんな人でもある程度は字が読めてスマホに自分の意志を入力できるレベルになります。

紀元前660年に神武天皇が即位してから建国2679年です。

英国王室・エリザベス二世は42代目で、今の在位中の天皇が126代目です。

ケベック州が設立されたのは1608年で、日本は江戸時代前半だったので、そんなに経っていません。

たったの412年、日本の1/5ですから、言語的に熟成されるのは、まだまだです。

日本をコンクリートと例えたら、ケベック州は冷蔵庫の中で固まっていないゼリーに例えてもいいぐらい、他の言語や文化、伝統に壊滅されやすい場所にあるので、フランス語憲章は都合がいい結界だと思います。

市民の間では、特にモントリオール中心地で周りの会話を聞いていると、殆ど英語とフランス語を行ったり来たりスイッチしています。

それだけ、バッググランドが違う層が厚いということです。

ある話題を話すのに英語、またある話題を話すのにフランス語が都合よく話す光景をよく見ます。

ケべコワ・フランコフォン支配層の職場ではフランス語一本でやりますが、移民に対しては必要に応じて英語に切り替えることもあります。

私はとある部署で英語が話せないお局様と仕事をしていましたが、ときどき英語話者が現場入りすると、パニックを起こし上層部はその英語話者を他部署に異動させてしまいました。

どうして、そんなことになるのかと不思議に思いましたが、ある人がケベック州では英語ができないからと、その人を他の部署に異動させたり、解雇することができないそうです。

ということは、ケベック州ではフランス語だけが話せれば正しいのです。

さて、ケベックのフランス語ですが、本当に聞きずらい人に出会います。

モントリオール内いる義務教育を終えたケべコワのフランス語はそれほど聞きずらくはないですが、以前住んでいた郊外のモンテレジー地区や、ガスペジー、ケベックシティー郊外など微妙に聞きずらさのレベルが上がってきます。

南フランス出身の知り合いが数人いますが、南フランスもそれなりにアクセントがあると言われていますが、それでも私にはクリアに聞こえて、いつも昨日と比べて何でヒアリングがこんなに伸びたのかと感心するぐらいです。

こっちでITの営業をやっているフランス人と英国人はケベックのフランス語に切り替えて仕事をしています。

ケベックのフランス語が17,8世紀にパリで話されていた古いフランス語がそのまま入植されて今に至ったと言われていますが、それってなんか違うでしょうと否定している自分がいます。

ケベックシティーは、フランスの探検家サミュエル・シャンプランが1608年にニューフランスの最初の入植地として設立したとき、イロコイの村でした。

多くのフランコフォンとネイティヴ・インディアンと交流があり婚姻関係などもあったので、言語もそういう関係から、もとの音声からだいぶかけ離れてきたのでは想像しています。

しかしながら、分かりにくいフランス語はケべコワだけでなく、ケベック州にはハイチ・クレールを話す人もいるし、モーリシャス・クレールを話す人もいて太刀打ちできない時もあります。

意外とアフリカ人のフランス語は国によっては聞きづらい時も稀ですが、大体は声質の太さで聞きやすいと感じます。

ケベック州にいるアフリカ系は初等・中等教育・大学教育などフランス語で受けていたので、現地語やスワヒリ語を話していてもフランス語はフランスよりで植民地の影響もあるのだと思わされます。

ケベック州で生まれた中国系やベトナム系はモントリオールのケべコワフレンチを話すのでバックグランドが分かりやすいです。

総称して私はアジアティークと呼んでいますが、顔はアジア人でも思考回路はケベック州で教育を受けているのでケべコアです。

アジア系は、男女共に感じがいい人が多いと思います。

私はケベック州のどこに行ってもよく道を訊かれるのはケベック州のアジア系のせいでしょうね。

いずれにしても、入植当時から現在まで、ずっとフランス語を守り抜いてきたわけで、私もこの州の公用語は守っていこうというより、尊重しようと思ってフランス語をずっと使って行こうと思っています。



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