疎開のメリット
こんな曇り空を喜んでいるのは私だけだろうか。
疎開先ドルバルの窓から撮ったのですが、曇り空だと外に出る理由がなくなるだけで助かるのです。
天気が良いとドルバルからモントリオール中州の西側にある森へのアクセスが可能ですが、それすらコロナで行けなくなりました。
天候問わず木々の上をたくさんのリスらが上り下り、枝の上を右往左往する姿を見かけます。
生存力の強さを感じますが、リスらが人間が見ているのを気がつくと一斉に窓の下まで人為的な食べ物を求めて接近してきます。
ちょっと郊外に行くだけで花鳥風月や風光明媚に出会う確率が高くなります。
飲食店や歓楽街、交通機関、イベントや政府のサービスへのアクセスを考えて、ずっとプラトーに住んでいたのですが、疫病災害で役に立たないことに気づきました。
ニュースでプラトー住民からソーシャルディスタンスを保つのが難しいという街頭インタビューを見たり、そうかと言えば、3密を見つけたらポリスにメールで報告するようなホットラインがあってたまったもんじゃないです。
必要不可欠なモノに投資
猫二匹と必要不可欠な物を持ってきて、自分のアパルトマンに残っているモノは別になくても影響がないということです。
今まで無作為に消費していたのがよくわかります。
猫二匹と猫グッズ以外は最初にカナダへ来た時とお同じ量の荷物なんです。
非必要なものは断捨離して、必要不可欠なモノにお金をかけたいと思います。
ただ、残っているモノすべての中に生活インフラがあります。
家賃の契約が今年いっぱいあって、インターネット料やハイドロ・ケベックなどの電気代などは空でも払う義務があります。
レイオフになって補償はしてもらっても、私のような移民は無収入生存を考えていた方が安心材料になります。
緊急事態中に日本にいる家族に何かあったら、どこの国からも補償を受けられないリスクどころか、成田に着いたら自費で14日間は検疫しなければなりません。
新しい形態のビジネス
自宅自粛中に買い物に行っても買えない食材に出会いました。
それは小麦粉です。
カフェが閉まっているので、家でパンやお菓子を作る人が増えたのです。
カフェって癒されますからね。
ブレッドマシーンがなくても、ケベック州はどこの家庭でも大きなオーブンが付いているのでスキルがあれば問題がありません。
物置からパスタマシーンを取り出して作る人もいるでしょう。
うどんを作ろうとは思いませんでしたが、マフィンやチーズケーキは頻繁に作るようになりました。
お菓子作りに卵は必須なので、庭があればニワトリに卵を産ませようとまで考えて、無意識にひよこは一匹いくらで買えるのだろうかなど検索していました。
日の当たるスペースで野菜の水耕栽培などは出来ないだろうかなど、時間をかけて検索している自分を客観的に見て人って変わるもんだとつくづく感じます。
こっちでハーブなどは鉢植えから買って台所の出窓にポンと置いて必要な時にむし取るのは常なので難しいことではないです。
物々交換が可能なら自分が生産したものを差し出すことが出来るので、ライフハックやスキルはこれから不可欠だなと思いました。
これから在宅ワークを知られた人向けのサービスも増えるでしょうから、集合住宅に暮らしている人らは衛生管理許可証だけ揃えて仕出し弁当サービスやモバイルカフェサービスなんて出来るのではないかと思っています。
法整備さえ揃えば、学校がなくてお子さんの世話を強いられる主婦の方々とか特別な教育や資本もいらないですぐに出来るサービスです。
米国などアフリカ系アメリカ人がコロナで命を落とした要因の一つが外に出なければならない仕事についている人が多かったようです。
ケベック州の高齢者施設であまり移民の高齢者を見かけないのは経済的な理由もあるでしょうが、高齢者は家族と死ぬまで一緒に暮らすのが当たり前だからということでしょうか。
私の疎開先ドルバルで、ある高齢者施設内で感染がはびこり、シャットダウンしてから一か月内で31人の高齢者がお亡くなりました。
家庭に隔離施設と呼吸器設置の設備投資させるサービスなんかも出て来るかもしれません。
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