水曜、木曜と金曜日はケベック価値感テストの主役級のお題目とも言える法案21をめぐる壮絶バトルが
EMSBと
ケベック政府の間にありました。
EMSB:イングリッシュ・モントリオール教育委員会 (ケベック州の英語公教育委員会)
ケベック政府: ケベック州政府・フランソワ・ルゴー首相
フランソワ・ルゴー首相は記者団に向かって怒りを露わに出したんです。
何十万の署名運動より、トルドー首相に対して文句はこのオッサンにズバズバ言わせた方が早いかもしれないです。
何が気に入らないのかと言うと、
EMSB は裁判所でケベック州の
法案21に異議申し立てをするために
連邦プログラムから125,000ドルの公的資金を取得すると伝えられたのです。
法案21:世俗主義法、ケベックは世俗的な社会なので中立的な立場いることを実現するために、権威的な職業についている公務員に宗教的なシンボルを身に着けることを禁じる。
連邦資金:連邦のプログラムに対して連邦財源から提供される公的資金。
連邦プログラム:カナダの法廷挑戦プログラム(CPP)オタワ大学が運営する独立した非営利団体です。人権または国に重要な言語関連の事件を裁判所に持ち込むグループに財政的支援を提供、基金はオタワ大学によって独立して管理。
ルゴー首相は尚、連邦はケベコワを侮辱していると言います。
何でかと言うと、ケベコワの大多数によって支持されている宗教的兆候を禁止するこの法律に対する控訴に資金を提供することだからと強調します。
トルドー首相に面等向かって抗議しているのではなく記者団にさらして電波攻撃して、連邦の様子もメディアを通して反応待ちです。
一方、連邦側はこの
プログラムは独立して運営されており、委員会はその決定を公表していないため、情報を確認できないと述べ、
業務に干渉するつもりはないとの見解です。
さらりとかわして逃げる連邦が笑えます。
ルゴー首相はトルドー首相の手の内側が分かっているんでしょう。
続けて、トルドー首相は独立したプログラムの背後に隠れてはなりません!!!ってメディアに受けて声を荒げました。
画面に向かってジュス
タン!ってわめいてました。
ケベック州ではジャスティンじゃなくて
ジュスタンです。
いきなりカッペくさい響きになりますね。
しっかりとトルドー首相の耳に届くのは当たり前でしょう。
もしかしたら、何くわぬ顔をして
EMSBに資金を提供して思想の違うウザいCAQ(ケベック未来連合)を葬りたいのかもしれません。
誰かれ構わずドシドシ難民を入れて外野に丸投げするジュスタン、出来るなら移民と言う異物は入れたくないルゴー首相、相容れませんね。
どっちかというと、連邦っていい意味でフェアで悪い意味でロボット処理的なところがあるような気がします。
ちょっと前にケベック州にいた優秀なエリート学生がビザのステイタスが切れて連邦からカナダを追い出されたのは最近のことです。
ケベック州の政界や経済界はえこひいきと差別が蔓延して付加価値を見出す人材にチートしてもいいと言うネポティズム感があります。
話がそれました!
ところで、ルゴー首相が抗議する前にEMSB の組織は連邦政府から受け取る予定の資金を放棄すると広報担当者のマイケル・コーエン述べました。
コーエンってユダヤ系の苗字ですね。
これだけルゴー首相が大事に扱ってわめき散らしたので、政治情勢を踏まえると資金を受け取るのは利益にならないとのことで資金提供は諦めたのです。
しかしながら、広報担当者のマイケル・コーエン自身、公的資金を使う使わない以前に既に使っていた事実を知っていたのかどうかは定かです。
2018-2019学年度中に116,000ドル以上の訴訟費用が費やされまして、2019年7月から12月にかけて、法案21に対抗する取り組みにおいて、EMSBによって追加の257,000ドルが増加していたことは木曜日の時点で何も触れていなかったのです。
訴訟ですが、法案21はすでに、イスラム教徒の国民組織、市民の自由団体、ヒジャブを着ている大学生によって法廷で異議を申し立てられています。
広報担当者のマイケル・コーエンは資金提供はなくても法案21に対する異議申し立て裁判はするつもりだと言っていたので、やりくりするのかジュスタン背後指導霊の手助けでもあるかもしれないですね!
ルゴー首相は更にトルドー首相にクギを刺すかのようなコメントを発信します。
連邦資金が「ケベコワの大多数の意志」を表す
正当に可決された法律と戦うことは「容認できない」と述べ、更に法案21に対する訴訟は「他の訴訟とは異なる」と述べました。
最後のとどめに「財政的に少数派のグループを保護し、支援することに同意します」と、ルゴーは記者団に語りました。
これからEMSB の組織大して根も葉も出ないように根絶しようと試みると思います。
弾圧ですかね、言い過ぎかもしれません。
これからケベック州に移民しようとする人に対して、このケベック州の価値感と言語圧力に対して、ルゴー政権下では徹底的に施行されると覚悟してください。
確かに英語圏に囲まれた州なので歴史上、外国語や宗教に脅かされる気持ちは分かりますけどね。
これだけ多国籍だらけで構成されていると、中立に判断する軸が必要になるのが理解できます。
特に権威的な職業についている人は宗教的なシンボルを身に着けていると良くないという考え方はよく議論されたと思います。