さっき、ある在日外国人向けのメディアが外国人に聞きこんで日本人のコミュニケーションや振る舞いに対しての戸惑うことをいくつか挙げた記事を読みました。
背後から'トントン'しないで ⁉ 外国人がとまどう日本人の7つの行動 (出典: @Fuji News Network)
私なりに日本の外から見てこの記事内のことに関して感想を話したいと思います。
私は握手はあまり気になりませんが、ハグはあまり好きではありません。
ハグだけならまだしもケベック州では左右対称に頬をつけたり、キスをする習慣があります。
それを一部のケべコワに親しい間柄や顔見知りだったらいいじゃないかと言われましたが、髭を中途半端に剃っている人と頬つけるとピクピク痛いんです。
キスもしてくる人がいますが、あんまり接触したくない人の唾液がベチャっとつける人もいて不快感が残ります。
日本人的にポンポンと肩を叩いてくれた方がぜんぜん良いのです。
対人距離、及びパーソナルスペースがある局面でニョキっと顔を出すのです。
私の場合、後ろ側から非言語コミュ二ケーションを取られても想定内の知人だったら、気にならないけど、前側から土足に踏み込まれたら、ちょっと待ってモードとなります。
記事内ではアメリカ人の例がありましたが、確かに背後から触られたら凍り付いてビクっとされるかもしれません。
やっぱり視覚に入らず背後がポイントで治安が悪い国だったら、正直言って襲われたり、銃を突き付けられたりするのを想像させられるんじゃないでしょうか。
日本人女性でも知人男性でも触られるのに抵抗がある人がけっこういます。
触らず、名前かスミマセンとか気がつくまで呼んでみるのが世界的に無難です。
次にお金を表すジェスチャーって色々ですが、これって国よって違うと思います。
ケベック州でホームレスがお金をくださいのジェスチャーは飼い主が犬に「お手!」と差し出すあの動作です。
お金そのものって、現金を取り扱う機会が殆どないです。
強いて言えば、「小銭ある?」って誰かに聞くときに一指し指と親指をこすることはあるかもしれませんが、あんまり記憶が定かではありません。
日本の場合親指と一指し指で輪を描きますが、これが国によって失礼になると言っても、日本でやる分には問題ないと思います。
むしろ、それが日本では普通だと教えるべきで、相手が怒ろうとも自分の問題ではないとはっきり言うべきでしょう。
逆にそれをしたら失礼になる国でやらないのが正しいわけで知識として認識すればいいと思います。
「どっちでもいい、どっちもいいね」と言われるのが不快でケンカに至るケースはどうでしょうか。
私は別にそういってもいいと思います。
むしろ、最初に必ず言うべきフレーズだと思います。
ケベック州いて様々な人種がここにいますが、頻繁に「僕/私、どっちでもいい、どっちもいい、どうでもいい」聞きます。
相手が不服そうだったら、その理由をとことん言えばいいだけです。
恐らく、ぽそっと言って言葉が足りないから不服になるんだと想像します。
理解不可能なのが外国人だから丁寧すぎのどこが悪いんでしょうか?
しかも日本に来た外国人が日本語を上達すると親切にされるって最高じゃないですかね?
これは日本のおもてなしで、裏を返せばいつまでもよそ者扱いされているだけです。
ケベック州でフランス語を上達しても、より難しい表現をされて格下に置こうとします。
だけど、そういう対応されると普通にライバル意識を持たれていると思うので私は嬉しいです。
そして、「外国かぶれ」って言葉が記事にあって、死語だと思っていたので大笑いしました。
まあ、それは置いといて、日本人が祖国を離れてある国や別の国など長くいたら、その国のシステム、伝統や文化などに触れて精通するし、その国の人が話す言語で日常を過ごせば、思考回路や言い回しも分かるので対応が上手くなります。
そういう人が、何らかの理由である日里帰りしたり、帰国すれば行動や振る舞い、コミュニケーションの仕方が異なるのは当然のことです。
だからと言って、日本にいるかと言う理由で、価値観を封じているわかでもないと思います。
どっからどう考えても日焼けした顔で着物が似合うと思わないし、ソバをフォークとスプーンで食べたりしません。
日本を離れた時の感覚や感性のまま、行動して日本社会でのコミュニケーションをしているだけです。
それを疑問に持つ外国人がさっきまでこの日本人と話が合って価値観があるのに、他の日本人とは全く別の人だと思っても、その日本人は二つの文化をインストールして、その間を行ったり来たりしているだけです。
あなたもそうしてください、ここは日本です。メーガン紀みたいに文化や伝統を破壊しないでくださいって言うかもしれません。
日本人は政治と歴史の話はしないって、それは違います。
そういうものに関心がないか知らない人と、外国語で話せる器量のない日本人と、日本語で話せる器量がない外国人が対面したら、政治と歴史を話す会話が成り立たないだけです。
一人だけ抜きんでて詳しくても無理です。
ただし、その人が完全にレクチャーする人だったら、徹して傾聴するのも良しだと思います。
アフリカ側から見た世界史をカメルーンの歴史家から聞いて、自分が日本人として大地に立つという感覚を得たのが初めてだったので、余裕があったら交流してもいいかもしれません。
最後に日本人に話をかけるとびっくりされたケースですが、あの日本の言語環境でいきなり外国語で話しかけられたらびっくりします。
分からなかったら、怒鳴られたと思われても仕方ないです。
もし、日本語じゃなかったら、少なくてもスミマセンって言ってくれるように頼みます。
目が合った瞬間に話かっけるってアメリカ人に多いです。
あと、モントリオールのバス24番に乗ってマギル大学を通過してNDG方面に向かっているアングロフォンとか知らない人同士で会話している人が多い傾向があります。
若いケべコワは内弁慶で人見知りが多いと思います。
私の場合、人畜無害のアジア人に見えるのか、どこどこに行くにはどうやって行けばいいのかと毎日いきなり話しかけられます。
メトロ内でフランス語の標識にパニックってるアメリカ人老夫婦に付き合って、乗り換えして出口まで道案内してあげたら、親切過ぎるから何処かの新興宗教にでも入っているのかと訊かれました。
私、新興宗教には入ってないけど、生まれも育ちも日本人で、日本人だからよそ者には親切なんですと答えました。

